フリーランスエンジニアのエージェント複数登録は正解か?案件が9月末で切れそうな僕が、デメリット込みで考えた
フリーランスエンジニアのエージェント複数登録はアリかナシか。掛け持ちのデメリット、登録社数の目安、稼働の空白1ヶ月で失う金額、9月末の契約更新に備える4ステップを正直に書きます。
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フリーランスの一番怖い瞬間って、単価が安いことでも、確定申告でもないんですよ。
**「今の契約、次の更新はちょっと未定で」**とメールが来る瞬間です。
8月18日(火)、お盆休み明け一発目のメールがこれでした。継続で入っていたマーケティング×AI系の業務委託先から、「9月いっぱいで一旦切り替えの可能性があります」と。決定ではないけど、決定でもない。フリーランスにとって一番いやなグレーです。
先に結論言うと、フリーランスエンジニアのエージェント複数登録は「アリ」。ただし3社以上は管理コストで自滅します。 僕の結論は2社+直案件のルート1本、です。
この記事では、複数登録のデメリットを先に全部書いてから、じゃあ何社が正解なのか、そして9月末の更新シーズンに向けて8月中にやっておくべき4ステップを書きます。
稼働の空白1ヶ月は、いくらの損失なのか(電卓を叩いた)
複数登録の話をする前に、動機の部分を数字にしておきます。ここを曖昧にしたまま「とりあえず登録」しても続かないので。
仮に月60万円の案件で稼働していて、契約終了から次の参画まで1ヶ月空いたとします。
| 金額 | |
|---|---|
| 失う売上 | 約60万円 |
| その月も出ていく固定費(国保・年金・家賃・ツール代) | 約20〜25万円 |
| 実質のダメージ | 約80〜85万円 |
控えめに言っても、これ1回で年収が1割弱吹き飛びます。しかも空白期間は「暇だから勉強できる」みたいな余裕はなくて、実際は焦りながら提案文を書く時間になる。僕がクラウドワークスで消耗した1ヶ月のときと同じで、焦って探した案件は単価が下がるんですよね。だいたい2割くらい。
ここ、マジで大事なんですけど、空白を埋めるコストより、空白を作らないコストのほうが圧倒的に安いです。エージェント登録は無料なので、コストは初回面談の30〜60分だけ。
(ちなみにこの計算、8月18日の夜にコンビニのコーヒー飲みながらやってました。数字を出した瞬間に眠気が吹き飛んだ)
エージェント複数登録のデメリット、先に4つ書きます
「複数登録しとけば安心!」で終わる記事にはしたくないので、面倒くさい側から書きます。
1. 同じ案件を別々のエージェントから紹介される
これが一番あるやつ。同一案件に2社経由で応募すると、企業側で重複が発覚して両方お見送りになるケースがあります。参画確率を上げるつもりが下げてる。防ぐには、紹介された案件名を自分でリスト管理するしかないです。地味に面倒。
2. 面談・連絡の対応工数が社数分かかる
初回のキャリア面談が1社あたり30〜60分。そのあとも案件提案のたびに「これはどうですか」の返信が発生します。5社登録すると、案件が決まる前から週に何度もやりとりが飛んでくる状態になる。稼働しながらこれは正直きついです。
3. 経歴の伝え方がブレる
社ごとに口頭で説明していると、微妙に強調ポイントが変わってくるんですよ。で、企業側に出る提案書の内容も変わる。職務経歴書を1枚のマスターにして、全社に同じものを渡すのが唯一の対策です。
4. 断る作業が増える
紹介されたら返事はしないといけない。「今回は見送ります」を何度も書くの、地味に精神を削ります。ぶっちゃけ僕はこれが一番いやです。
「じゃあ結局やらないほうがいいのでは?」って思った人、いますよね。次で書きます。
僕の結論: メイン1社+サブ1社+直案件ルート
デメリットを踏まえた上で、僕が今やっている形がこれです。
- メイン1社: 面談で相性が良かったところ。案件提案の中心はここに任せる
- サブ1社: メインで出てこない領域・単価帯を拾う保険。連絡頻度は低めで運用
- 直案件ルート: 過去のクライアント・知人経由。単価は一番高いが、いつ来るかは運
3社目以降を足さない理由は、上のデメリット2と4が線形に増えるからです。登録社数と参画確率は比例しません。2社目までは効果が大きくて、3社目からは管理コストのほうが勝ちます。 これは僕の体感なので絶対ではないですが、掛け持ちで疲弊してる人の話を聞くとだいたい4社以上でした。
で、具体的にどこを使うかっていうと、僕がメイン枠で面談を受けたのがRelance(リランス)です。7月28日に面談を受けて、その体験は別記事に全部書きました。単価レンジとマージンの仕組み、面談で聞かれたこともそっちにまとめてあります。
「登録=すぐ案件を受ける」ではない。空白を作らない保険として置いておく
Relanceはフリーランスエンジニア専門の案件紹介エージェントです。登録・キャリア面談・案件紹介まで無料なので、稼働中の人が「次の契約更新に備えて情報だけ入る状態を作っておく」という使い方ができます。9月末・3月末の切り替えシーズンは、動き出しが1ヶ月早いだけで結果が変わります。
Relanceに無料登録して次の案件情報を受け取る →9月末の更新シーズンに間に合わせる4ステップ
日本の企業は10月1日を下期の区切りにしているところが多くて、9月末は契約の切り替えが集中します。逆に言うと、10月参画の枠は8月下旬〜9月上旬に動くのが正解です。9月20日に慌てても、商談〜契約で2〜3週間かかるので普通に間に合いません。
ステップ1: 職務経歴書のマスターを1枚作る(所要90分)
プロジェクト名・期間・使用技術・自分の役割・成果を、時系列で。ここをケチると全社で説明がブレます。僕はAIに構成だけ作らせて、中身は手で書きました(AIライティングの使い分けと同じで、事実部分は自分で書かないと嘘が混ざる)。
ステップ2: 稼働条件を数字で確定させる(所要15分)
週何日・リモート比率・希望単価の下限・参画可能日。特に下限単価を先に決めるのが効きます。決めてないと、焦った月に安い案件を飲みます。僕は前回それで失敗しました。
ステップ3: メイン1社に登録して面談を入れる(今週中)
面談枠は9月に入ると埋まりやすいので、お盆明けの今の時期が狙い目です。面談時に「10月参画希望」と最初に伝えると、提案される案件のタイミングが合ってきます。
ステップ4: 紹介案件を1枚のシートで管理する(都度5分)
案件名・エージェント名・提示単価・返答期限。デメリット1の重複応募事故は、これだけで防げます。スプレッドシート1枚で十分です。
ちょっと話逸れるけど、この4ステップ、8月にやると涼しい部屋で全部オンライン完結するんですよね。9月に入って焦って対面商談が増えるより、残暑のうちに済ませたほうが体力的にもラクです。
こういう人は、正直やらなくていい
ベタ褒めして終わる記事にはしません。エージェント登録が向かない人を書きます。
- 実務経験1年未満の人。紹介できる案件が少なく、面談で厳しい現実を聞くだけになります。まずは初案件を勝ち取る30日ロードマップやFiverrでの実績づくりのほうが先です
- 週1〜2日の低稼働で働きたい人。エージェント案件は週3〜5日稼働が中心なので、条件が合いません
- 直契約の引き合いが途切れない人。単価は直契約が最強です。営業しなくても仕事が来る状態なら、わざわざマージンを払う理由がない
- 地方でフルリモート必須の人。不可能ではないですが、案件は首都圏企業中心なので選択肢は絞られます。面談で最初に条件を伝えて、該当数を率直に聞いてください
逆に、実務2〜3年以上あって、いま稼働中で、次の更新が読めない人。この記事はその人のために書きました。稼働中の登録は「今すぐ乗り換える」ためじゃなくて、選択肢を持っておくためです。持ってる人と持ってない人では、更新交渉のときの顔つきが変わります。
更新が読めないなら、選択肢だけ先に作っておく
「9月末で終わるかもしれない」を抱えたまま9月を過ごすのが一番しんどいです。Relanceは登録から面談・案件紹介まで無料。稼働しながらでも、自分のスキルセットに今いくらの値がつくのかを確認しておけます。動くコストは面談30〜60分だけです。
Relanceの無料面談で10月参画の案件を探す →よくある質問
Q: 稼働中にエージェント登録すると、今のクライアントにバレませんか?
A: エージェント側から現在の取引先に連絡がいくことはありません。ただし紹介案件の商談で、たまたま同業の企業と当たる可能性はゼロではないです。気になる場合は面談時に「NG企業リスト」を伝えておけば、そこを外して紹介してもらえます。
Q: 結局、何社まで登録していいんですか?
A: 僕の結論は2社です。3社目からは連絡対応と重複応募の管理コストが増えて、参画確率の上昇分を食いつぶします。まず1社で面談を受けて、提案される案件の質を見てから2社目を判断するのが安全です。
Q: 複数エージェントで同じ案件を紹介されたらどうすれば?
A: 先に紹介してくれたほうに一本化して、もう一方には「他経由で進行中」と正直に伝えてください。黙って両方に進めると企業側で重複が発覚して、両方お見送りになるリスクがあります。隠すメリットが何もないです。
Q: 契約終了と次の参画の間が空いたら、収入はどうつなぎますか?
A: 空白が読めている段階で、単発の受託やストック収入を用意しておくのが現実です。僕は月10万の壁を超えた収入の組み合わせ方で書いた複線化でしのいでいます。空いてから探し始めると、確実に単価を買い叩かれます。
Q: 面談前に準備するものは何ですか?
A: 職務経歴書のマスター1枚と、稼働条件(週何日・リモート比率・下限単価・参画可能日)のメモです。所要2時間弱。ここを用意しているかどうかで、面談で出てくる案件の精度が体感で倍くらい変わります。
追記(2026/08/20)
この記事を書いている途中で、例の業務委託先から続報が来ました。「9月末終了ではなく、10月から稼働日数を減らして継続」とのこと。……最悪の展開ではなかったです。ただ稼働が減る=売上も減るので、結局この記事に書いた4ステップはそのまま実行することにしました。
こういうグレーな連絡って、フリーランスをやってると年に1〜2回は来ます。来てから動くか、来る前から選択肢を持っておくか。その差だけなんですよね。
(追記を書いてる8月20日の東京は35度。9月まであと10日ちょっとあるとは思えない暑さです)